椎間板ヘルニアの治療法は注射やレーザー手術もありますが、
最近では外科手術で圧迫している部分を切除するのが主流です。 |
純血種にはそれぞれかかりやすい病気や遺伝性疾患があります。
ミニチュアダックスフンドの場合、最も有名なのが椎間板ヘルニアです。
椎間板ヘルニアとは、背骨を構成する脊椎と脊椎の間にある軟骨(椎間板)が
変形したり飛び出したりする事によって、首や腰に痛みや痺れが起こります。
軽度のものも含めるとおよそ4頭に1頭がかかるとも言われ、
重度のものになると、体の一部分が麻痺します。
椎間板ヘルニアにかかった場合、飲食の際に首を曲げなくなったり、
抱いたり触ったりを嫌がったり、段差を嫌がったり、走らなくなり、動きが鈍くなったりです。
これらの症状が見られたら直ちに動物病院で診てもらいましょう。
早期であればかなり高い確率で回復できます。
椎間板ヘルニアは完全に予防する事は出来ませんが、以下のポイントに
気をつけることで発症する確立を低くし、また発症しても軽減する事が出来ますので
心がけてあげるようにしましょう。
・適度な運動を心がけ、正しい筋肉をつけさせる
・肥満にはさせないようにする
・階段やソファの上り下りを避けさせる
・チンチンなどの2本足で立たせる姿勢はさせない
・縦には抱かず、体を横にして抱きかかえる。
その他にもミニチュアダックスフンドがかかりやすい病気があります。
・目の異常(進行性網膜萎縮症など)
ダックスは先天性の目の異常が多い犬種で中でも進行性網膜萎縮症は
治療法もないので、ほとんどの犬が失明する怖い病気です。
現在のところ、予防策は目の検査をした犬を繁殖させている良心的なブリーダーから
購入する事くらいしかありません。
・耳の異常(外耳炎、内耳炎、耳疥癬など)
ダックスの特徴である垂れた耳は通気性が悪いため、耳垢が溜まりやすく、
耳掃除を怠ると耳の疾患にかかってしまいます。
悪臭がしたり、炎症があったり、犬がかゆがる仕草を見せたら
直ちに動物病院で診てもらいましょう。
・皮膚の異常(急性湿性皮膚炎やアトピー性皮膚炎など)
皮膚病だけでも何種類もありますが、原因不明の脱毛も
ミニチュアダックスフンドには多く見られます。
また、内臓疾患が皮膚に現れる事もあります。
何よりも日々清潔を保つ事が大切です。特にお腹に付く汚れに注意して下さいね。
・糖尿病
ホルモン系の病気の一種で、遺伝的な体質に肥満や妊娠等が加わる事によって
発症します。水を沢山飲んだり、その後、多尿やおねしょをする事があるようなら
尿検査をしましょう。治療法は食事療法です。
・睾丸停滞
睾丸は胎児の時には腎臓の後ろにあるのですが、だんだん位置が下がってきて
生後1~3ヶ月くらいの間に陰嚢の中に入ります。しかしこれが中に入らず、
途中で止まってしまっている状態を睾丸停滞といいます。
日常生活に支障はありませんが、腫瘍化する恐れがある為、
前もって去勢手術を行なうと良いでしょう。
なお、睾丸停滞のオスは決して繁殖に使ってはいけません。
・股関節疾患
大腿骨の頭部や関節が変形し、ミニチュアダックスフンドが
歩行する際に痛みが生じます。
注射や内服で痛みや炎症を軽減させる事は出来ますが、
外科手術が必要になるケースもあります。
・膀胱結石
その名の通り膀胱に結石ができてしまう病気です。
尿道につかえてしまうと尿に血が混じったり、小さな結石が
排出される事もあります。大きな欠席の場合は外科手術で
取り除いてあげましょう。
・てんかん
脳に異常が起こり発作を起こします。四肢を硬直させたまま倒れ込み、
意識を失って、泡を吹いたり失禁したりします。
ほとんど発作後は普通の状態に戻りますが、設備が整っている動物病院で
原因を取り除かなければなりません。
狂犬病は人間にも感染し、その死亡率たるや100%。 どんなに忙しくても必ず毎年受けるようにしましょう。 予防注射の費用は地域や病院で異なり、別途、交付手数料もかかります。 ミニチュアダックスフンドが生後9... >
続きを読む
去勢、避妊の手術料はオスで2~3万、メスで3~5万で、 入院期間はオスで日帰り~1日、メスで1~2日です。 もし飼い主の皆さんがミニチュアダックスフンドの繁殖を望まない場合は、 オスには去勢手術、メスには避妊... >
続きを読む